職員紹介
室長挨拶
2023年4月より生命科学統合支援室の室長に就任しました岡田義則です。1995年に臨床検査技師採用試験を受けて東海大学の技術職員に採用になり、科学技術振興機構への出向などを経て2007年に博士号を取得して現在に至っています。
我々は、医学部開設(1974年)と同時に運用開始した伝統ある共用施設を維持・管理している技術職員集団で、38名の専任職員が各自の専門性を生かした業務に取り組んでいます。
共用施設の運営を通じた研究環境の改善を行うことで東海大学の研究力向上に結びつく努力をしており、技術力、研究力、組織運営力などを持った多彩な技術職員が在籍していることは東海大学の誇れる財産と断言できます。現在習得している技術や知識に加えて専門外の業務習得ができるチーム体制を導入し、従来の技術職員の枠にとどまらない多彩な業務ができるマルチプレーヤー型職員の育成に努めています。
2024年度から当組織も医学部附属病院に編入され、今まで以上に事務職員、医療技術職員、看護職員、教員と協力体制を構築して東海大学の発展に寄与する所存です。ぜひ一緒に働いて東海大学を盛り上げていこうではありませんか!
研究イノベーションセンター
生命科学統合支援室長 岡田 義則
職員構成
技術職員:38名 (2023年度)
職員の男女比では女性職員がやや多く、20代から50代、60代まで、幅広い年齢層の職員が活躍しています。技術職員として能力を高め、東海大学の技術職員の職能資格である技師、技師補または上級技術員となっている職員は約3割で、その約半数は女性職員です。 また、博士号取得者が9名在籍し、その経験を生かして多方面で活躍しています。
職位のうち、特任技術職員以外は全員無期雇用の専任職員です。当室では、初年度は特任技術職員での採用となりますが、専任登用をサポートする体制を整えています。
活躍中の技術職員
2024月4月11日更新
※在職年数・役職・担当業務は取材当時の情報です
入職3年目 宮ヶ迫さん
大学院修士課程修了後、1年間研究員として東海大学で研究したのち入職。
研究支援では動物チームに所属し、発生工学を担当。教育支援では、生理学、臨床診断学などの実習を担当。着実に技術を身につけながら発生工学以外の動物実験にも関わるようになり、研究・教育支援業務の戦力となってきている。
最近は新規業務の立ち上げに奮闘中!
入職のきっかけ
大学時代、発生工学を学んでいたため、その技術を生かしたかったこと、そして、素晴らしい技術を持った先輩にあこがれて入職しました。
現在の業務
遺伝子的に重要なマウスの遺伝資源の保存や、体外受精、受精卵移植、出産といった発生工学業務をメインとして、ほかにモデル動物の作製やマウスの系統維持など、動物実験の業務を行っています。
仕事をする上で大切にしているポイント
私は仕事で動物の受精卵を扱っています。その受精卵自体が一つの「命」です。命の重さを常に意識し、一つひとつの操作を確認しながら進めるようにしています。
入職9年目 横山さん
大学院修士課程修了後、新卒で入職。
現在は核酸実験チーム、シングルセル解析チームのリーダーを担い、分野を横断した研究支援のまとめ役として活躍中。教育支援では、分子と細胞の医学、細菌学などの実習を担当。
また、最近はスピーディな仕事ぶりを活かし、センターの広報活動でも力を発揮している。
入職のきっかけ
色々な研究に携われて楽しそうだと思ったため。実際、伊勢原キャンパスだけでなく全国のキャンパスからも依頼が来るので、多種多様でかつ最先端の研究に関わることができます。
現在の業務
核酸関連の実験(リアルタイムPCR、次世代シーケンサー、マイクロアレイなど)と核酸チームリーダーの業務(先生との打ち合わせ、メンバーの業務調整、新人指導など)。
先生や同僚に外国籍の人もいるため、現在英語も猛勉強中です。先日はハワイのインターナショナルカレッジで9日間の英語研修に参加してきました!
仕事をする上で大切にしているポイント
一つ一つの仕事に対して、今自分が持っている知識と経験を総動員してベストを尽くすことを心掛けています。
入職14年目 田中さん
研究所、民間企業を経て、東海大学の先生との縁で中途入職。2023年度より係長。
研究支援業務ではバイオインフォマティクスを担当するが、技術・知識の守備範囲はこれにとどまらず、支援センター内外からの信頼は厚い。教育支援では、寄生虫学、臨床診断学、TBLなどの実習を担当。
現在は、情報・核酸・蛋白質分野のグループリーダーとして、またセンターの運営のみならず大学全体の研究基盤強化を目指して邁進中。
入職のきっかけ
アカデミアに興味があったから。
現在の業務
施設運営に関わる管理業務とちょっとしたバイオインフォマティクスに関わる研究支援業務。
仕事をする上で大切にしているポイント
利用者と同じ視点に立って利用しやすい環境を整備できるよう心がけています。
入職24年目 山村さん
獣医畜産学部卒業後、新卒で入職。
教育支援に特化した教育チームのリーダー、さらにセンター内全ての教育支援を統括する教育支援業務部会長として活躍中。管理業務が多忙な中でも担当実習の支援業務を楽しむパワフルな仕事ぶりで、センターのみならず担当教員や教学職員からの信頼も厚い。
教育支援では生理学、生体機能代行装置学などの実習を担当。
入職のきっかけ
就職活動をしていた時に所属研究室でたまたま募集要項を見つけ、大学職員も面白そうだなと思ったのがきっかけです。就職試験の際には受験者数の多さに驚き、これは採用されないなぁ、と思ったことを記憶していますが、何かのご縁で無事就職することが出来ました。
現在の業務
実習のトータルサポート(実習に使う材料・器材の準備、実習時の指導等)、教育支援業務部会業務など。実習を担当する工学部医用生体工学科(医工学科)は、1・2年生が湘南キャンパス、3・4年生が伊勢原キャンパスなので、秋学期には週1回、実習支援で湘南キャンパスに行っています。
仕事をする上で大切にしているポイント
私の業務は教育支援ですので、常に学生の立場に立って考えることを大事にしています。それから、私自身が楽しんでいなければ学生も楽しくないと思うので、できるだけ業務自体を楽しむようにしています。
入職32年目 石川さん
東海大学農学部卒業後、新卒で入職。
これまで担当してきた動物実験や生殖工学領域での知識・技術・経験を生かし、実験動物施設管理だけではなく、新しく動物実験を始める方への相談にも真摯に対応するなど、東海大学全学の動物実験を支えるスタッフの一人として頼もしい存在。また、動物分野のグループリーダーとして6名のスタッフをまとめています。教育支援では薬理学、寄生虫、分子と細胞の医学などの実習を担当。
入職のきっかけ
高校教員と迷いましたが、動物飼育に携わる業務への興味が勝り入職しました。
現在の業務
実験動物施設の管理・運営業務、動物実験委員会運営・審査部会業務、生殖工学技術を用いた研究支援業務・・・などなど。
仕事をする上で大切にしているポイント
自分の考え方に捉われることなく物事を客観的に俯瞰できれば、問題が発生した際にも冷静に対処でき、解決の糸口を広く見つけることができる可能性が高いと考えています。
技術職員のキャリアパス
東海大学の職能資格制度
東海大学では、技術職員も学園の職能資格制度の資格要件に基づき、一人ひとりの業務目標や能力開発目標に照らし合わせて、その達成度合いや日頃の執務態度により公正に評価されます。
職能資格制度:学園が期待する資格ごとの要件に求める能力に対して評価処遇する制度
資格ごとに、OJT、OFF-JT、SD、派遣教育を実施しながら、より高いレベルの資格を目指します。
特任技術職員から専任職員への登用
採用初年度は、毎年度更新の特任技術職員としての採用となりますが、勤務評価により専任職員採用試験に推薦可能です。
特任期間中は、研究支援チームをローテーションしながら個々のスキルを向上させる研修プログラムを実施し、専任登用を応援しています。 なお、過去5年の専任技術職員登用実績は9名です。※2018~2022年度実績
経験を生かし多方面で活躍
基本業務に留まらず、技術職員が担っている業務は多方面に渡ります。年々技術職員に求められる役割は広がっている中で、当室の技術職員も専門知識と技術を活かし、全学的な研究装置の遠隔利用システムの実証実験プロジェクトや中高大連携など、これまでの技術職員の枠組みを超えて活躍しています。